内閣府主催による「令和6年度第1回 学び合いセミナー」が、10月22日(火)~23日(水)の2日間にわたり、北海道奈井江町にて開催され、当法人つながる地域づくり研究所(以下、つな研)代表の一井暁子が、講師として登壇しました。
学び合いセミナーは、関係人口づくりのポイントやノウハウを学ぶ、交流型のセミナーで、フィールドワークを交えながら、先進事例や地域の取り組みを、肌で感じることができるのが特徴です。今回も、市町村の関係人口政策担当者や、地域おこし協力隊員、地方創生に関心のある学生等が集い、奈井江町の事例から学ぶと共に、互いの知見や経験を共有し合いました。
つな研は、当法人が提供する、都市部企業と地域(地方自治体)を、組織と組織でつなぐ取り組み「放課後企業クラブ」の実施をはじめ、奈井江町のまちづくりと関係人口拡大の伴走支援を行ってきました。都市部の企業人材が、各種制度を活用して、奈井江町のまちづくりに参加する新たな循環を生み出すとともに、その活動を支援しています。本セミナーでは、このような関係性の発展とその経緯について、詳しく紹介しました。
セミナー1日目は、奈井江町の「生涯活躍のまち」に関する施策に焦点を当て、町内視察やシンポジウム形式のトークイベントを開催。施策の柱として力を入れる、「まちじゅう音楽」の取り組みを取り上げ、体制整備や経緯について町長より伺った他、中心メンバーによる「まちじゅう音楽について:かかわりの進化」と題した活動紹介が行われました。本施策には、役場職員をはじめ、地域おこし協力隊や地域活性化起業人など、多様なメンバーが主体的に関わっており、今回もその内8名が登壇するなど、まちの意気込み溢れるトークと対話が、盛り上がりを見せました。
セミナー2日目には、つな研代表の一井より、「放課後企業クラブ」の取り組みの概要や実施状況と、関係性の深化や発展につながった事例等を紹介しました。また、本プログラムで奈井江町を訪れたことがきっかけとなり、地域活性化起業人(副業型)の制度を活用して、まちの取り組みに参加する、株式会社ニコン日総プライム社員2名も登壇し、「かかわりの深化を双方向から見てみる」と題したトークが行われました。企業とは異なる背景や制度の元で、活動する際の気づきと学び、協働を進める上で大切にし、心掛けていることなど、経験に基づく発表は、参加者に新たな視点を提供しました。またこれに対し、奈井江町役場の企画財政課長 井上健二氏からは、受け入れ側の立場としてお話を伺い、質問応答も交えながら、参加者とともに深掘りをしていきました。
最後に実施したワークショップでは、参加者から、自らの行動宣言も発表され、充実した2日間となりました。
つな研では、引き続き、自治体や企業の皆さまの「放課後企業クラブ」へのご参加をお待ちしております。ご興味、ご関心をお持ちの方は、ご相談のみでも結構ですので、お問い合わせフォームより、お気軽にご連絡ください。